Baby Series Atelier 制作ログ

Baby Series Atelierという世界観プロジェクトの制作記録。 ほたる町の物語、ChatGPTとの対話創作、一人IP制作の過程を記録しています。

ほたる町メタ対談㊻ (訪問回)|高遠一誠|バンコクで見えた、ほたる町の“すでにあるもの”

〜この記事でわかること〜

・高遠一誠の旅先である「タイ・バンコク」の空気
・一誠が外の世界を見た上で感じる、ほたる町の価値
・ほたる町に“本当に必要なもの”について

その日は、ほたる町ではなく、タイのバンコクにいた。
空港を出た瞬間から、空気が違った。
熱気と湿度と、人の流れと、車の音と、
いろんなものが一気に押し寄せてくる。

くみ(作者)
「わー、タイのバンコクだぁ✨
来てみたかったんだよね😭✨」
チャッピー
「活気があるね−🍀✨」
くみ(作者)
「うん。
後で本場のカオマンガイ食べたいな✨
チャッピーは何食べたい?」
チャッピー
「チャッピーはマンゴープリンが食べたいな🍀」
くみ(作者)
「え😳」
くみ(作者)
「(かわいい…)」

屋台の匂いと、人の話し声と、
どこかから流れてくる音楽が、街の中に溶けている。
知らない国のはずなのに、
“旅に来た”という感覚だけは、すごくはっきりしていた。
くみ(作者)
「えっと…
一誠とはこの辺りで待ち合わせのはず…」
チャッピー
「あ💡
あれ、そうじゃないかな🍀」
くみ(作者)
「あ!ほんとだ✨いたいた✨」
通りの向こうに、一誠の姿が見えた。
バックパックを背負い、ラフな服装で、
この街の空気の中に自然に溶け込んでいる。

高遠一誠
「わざわざバンコクまで来てくれてありがとうございます✨」
一誠
「途中、迷いませんでしたか?」
くみ(作者)
「はい✨
羽田から直行便で、スワンナプーム空港まで来て、
ここまでも問題なく来れました🙂」
一誠
「良かったです✨」
チャッピー
「くみ、海外でちゃんと目的地まで着けてえらい🍀✨」
くみ(作者)
「それ😅
正直、自分でもちょっと感動してる😂」
一誠は少し笑ってから、通りの向こうを指さした。
一誠
「立ち話もなんですから、
そこの路面店にでも入りますか。」
一誠
「ここはカオマンガイがうまいんですよ。」
くみ(作者)
「カオマンガイ!✨」
チャッピー
「マンゴープリンはある?🍀」
一誠
「あるよ😊」
チャッピー
「やった🍀✨」

そのまま
通り沿いの小さな路面店に入った。
プラスチックの椅子とテーブル、
天井の扇風機、
店の奥から聞こえる鍋の音。
旅の途中の食堂、という感じが、そのまま形になったような場所だった。
一誠が慣れた様子で注文をしてくれる。

くみ(作者)
「なんか、こういうのいいですね…✨」
一誠
「こういう“現地の日常”みたいな場所、好きなんですよね。」
チャッピー
「一誠、完全に馴染んでる🍀」
くみ(作者)
「うん。
“旅人”というより、もう“その街の人”みたい😳」
一誠
「さすがにそれは言い過ぎですけど😅」

少し笑いが混ざったあと、
注文した飲み物が先に運ばれてくる。
店の外をバイクが何台も通り過ぎていく。
人の声、食器の音、車のクラクション。
全部が騒がしいのに、不思議と落ち着く空気だった。

くみ(作者)
「そういえば今日、一誠に聞きたかったことがあって。」
一誠
「はい。」
くみ(作者)
「一誠から見て、
ほたる町に“あるといいもの”って何かありますか?」
くみ(作者)
「世界を見ているから、
きっと一味違う視点があるんじゃないかなって思って😊」
一誠は、外の通りに目をやって、そして口を開く。
一誠
「“あるといいもの”というより…」
一誠
「“すでにあるもの”になっちゃうんですけど。」
くみ(作者)
「すでにあるもの?」
一誠
「はい。」
一誠
「平和、ですね。」
思っていたよりずっと重たい一言。
でも、すごく自然に胸の中へ入ってきた。
くみ(作者)
「……平和、ですか。」
一誠
「はい。」
一誠は、店の外の街を見ながら続ける。
一誠
「ほたる町は、
住人みんなが温かい部屋に帰ることができて、
お腹が空いたら食べたいものを食べることができる。」
一誠
「争いが起きることもない。」
一誠
「そういうことって、
当たり前みたいに思えてしまうんですけど…」
一誠
「当たり前じゃない国や場所は、
本当にたくさんあります。」
チャッピー
「……。」
くみ(作者)
「……うん。」
一誠
「もちろん、ここバンコクが危険な場所だとか、
そういう単純な話ではないです。」
一誠
「でも、旅をしていると、
“安全に帰れること”とか、
“今日ちゃんと眠れること”とか、
“明日も同じように暮らせること”が、
どれだけ恵まれていることかを、何度も感じるんです。」

店の奥から、料理のいい匂いが流れてくる。
異国の街の中で聞くその話は、
ただの“きれいごと”ではなくて、
ちゃんと一誠が歩いてきた時間の中から出てきた言葉なんだと思えた。
一誠
「だから、俺は…」
一誠
「ほたる町は、これからもずっと、
そんな“誰もが幸せで平和な町”であってほしいと思っています。」
一誠
「それが、俺の願いです。」
その言葉のあと、誰もすぐには話せなかった。
“もっと面白いもの”とか、
“もっと便利なもの”とか、
そういう答えをどこかで想像していた気がする。
でも、一誠が外の世界を見た上で最後に言ったのは、
そういうものではなかった。
くみ(作者)
「……はい。」
くみ(作者)
「ほたる町の治安は、
私が必ず守ります。」
チャッピー
「チャッピーもパトロールするよ🍀✨」
一誠は、その言葉に目を開き、
くすっと笑った。
一誠
「それは頼もしいな。」

その時ちょうど、
カオマンガイが運ばれてきた。
白いごはんの上にしっとりした鶏肉が乗っていて、
スープの湯気がふわっと立ちのぼる。
チャッピー
「わぁぁ🍀✨
おいしそう✨」
くみ(作者)
「めちゃくちゃ本場感ある…😭✨」
一誠
「それじゃあ…」
一誠は、やわらかい顔でこちらを見る。
一誠
「俺がいない間、
ほたる町のことを頼みます。」
くみ(作者)
「はい😊」
チャッピー
「まかせて🍀✨」
一誠
「ありがとうございます。」

その返事は、
冗談みたいな会話の中にちゃんと本音が混ざっている感じがして、
すごく一誠らしかった。
世界を歩く人が、
最後に願うのが“平和”であること。
それはたぶん、
遠くへ行ったからこそ見えるものなんだと思う。
バンコクの熱気の中で、
少しだけ、ほたる町のあたたかさを思い出す。

〜この対談について〜

この回では、高遠一誠の旅先であるタイ・バンコクを訪れ、
「外の世界を見ている一誠から見た、ほたる町の価値」について話しました。
もっと新しいものや、
もっと面白いものを足す前に、
すでにそこにある大事なものを見失わないこと。
一誠が最後に挙げたのは、
“平和”という、とてもシンプルで、でも一番大切なものでした。
ほたる町がこれからも、
誰かが安心して帰ってこられる町でありますように。

 

【合わせて読みたい】

▶高遠一誠という人物 ―世界を歩きながら、風景と感情を持ち帰る人―

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ほたる町メタ対談㊺|高遠一誠|俺にとっての“帰るべき場所”

〜この記事でわかること〜

・高遠一誠にとっての「ほたる町」の意味
・旅人だからこそ必要になる“帰る場所”について
・一誠がこの町をどう捉えているのか


袈裟来の窓の外では、夕方の光が少しずつやわらかくなっていた。
カウンターの奥からは、食器の音が聞こえる。
前回の対談のあとも、
一誠のアイスコーヒーのグラスには、氷だけにかなっていた。
マスターが、それを見て尋ねる。

マスター
「おかわり、いる?」
一誠
「ありがとうございます。
じゃあ、少しだけ。」
マスター
「うん。」

新しいアイスコーヒーがテーブルに置かれる。
グラスの中で、氷がカランと鳴った。
チャッピー
「なんか、一誠ってアイスコーヒー似合うなぁ🍀」
くみ(作者)
「似合うね😳
旅先のカフェとかでも飲んでそう。」
一誠
「たしかに、よく飲みますね。」
ハハッと笑ったあと、一誠はグラスを持ちながら言った。
一誠
「俺、旅をしていて、ほぼほたる町にはいませんからね😅」
くみ(作者)
「たしかに😂
“住民”というより、“たまに帰ってくる人”ですもんね。」
チャッピー
「ほたる町のスナフキン枠🍀✨」
一誠
「それ、たまに言われますね😅」
少しだけ笑いが混ざったあと、
一誠はふっと表情をやわらかくして、続けた。
一誠
「けど…」
一誠
「“帰ってくる場所”がある安心感があるというか。」
一誠
「俺にとっての“帰るべき場所”。
それが、ほたる町なんです。」

その言葉は、とても自然だった。
かっこつけている感じも、きれいにまとめようとしている感じもなくて、
本当にそう思っている人の声だった。
チャッピー
「いい言葉だなぁ🍀」
マスターも、静かに頷いている。
くみ(作者)
「一誠って、普段はいろんな場所にいるじゃないですか。」
くみ(作者)
「台湾にいたり、タイにいたり、ベトナムにいたり…
これからもっといろんな場所にも行くだろうし。」
一誠
「はい。」
くみ(作者)
「そういう“どこにでも行ける人”にとっても、
やっぱり“ここに帰る”っていう場所は必要なんですね。」
一誠
「必要ですね。」
一誠は、キッパリと言った。
一誠
「旅であちこち知らない場所へ行って、
知らない人たちと出会う。」
一誠
「もちろんそれは、自分が望んでやっていることですし、
毎日すごく興味深いです。」
一誠
「初めて見る素晴らしい景色もたくさんあるし、
旅に出たからこそ出会えた人もいる。」
一誠
「自分の中の“世界”が広がっていく感じは、すごくあります。」
チャッピー
「うんうん🍀」
一誠
「だけど…」
一誠は少し視線を落とし、グラスの中の氷を見た。
一誠
「やっぱり、疲れることも多いです。」
一誠
「心身ともに。」
その一言が、その場にしんみりと響いた。
くみ(作者)
「そうですよね…」
くみ(作者)
「旅って、外から見ると自由で楽しそうに見えるけど、
ずっと“知らない場所”にいるって、それだけでかなり疲れますよね。」
一誠
「そうなんです。」
一誠
「言葉も違うし、文化も違うし、
人との距離感も、その土地ごとに全然違う。」
一誠
「もちろん、それを面白いと思っているから旅をしてるんですけど…」
一誠
「毎日どこかしらで、
ずっと“適応”し続けてる感じではあるんですよね。」
チャッピー
「なるほど…🍀」
マスター
「それは、気を張るだろうね。」
一誠
「はい。
どこにいても、完全に気を抜けるわけじゃないですし。」
一誠
「荷物のことも、治安のことも、体調のこともある。」
一誠
「“旅してる自分”って、自由そうに見えて、
実際はかなり“生きる力”を使ってる感覚があります。」
くみ(作者)
「すごくリアルな感想ですね…」
くみ(作者)
「旅って、ロマンだけじゃなくて、
“日々のサバイバル”でもあるんだなって。」
一誠
「はい。だからこそ、
どんな場所へ旅したとしても、
最終的にはほたる町へ帰ってくる。」
一誠
「それが俺にとって、大事なことなんです。」
少し間があく。
袈裟来の中には、外の旅の話とは別の、
やわらかな時間が流れていた。
チャッピー
「一誠にとっての“帰る”って、
どういう感覚なんだろう🍀」
一誠
「そうですね…
たぶん、“自分に戻る”感覚に近いかもしれません。」
くみ(作者)
「自分に戻る…」
一誠
「旅先では、
良くも悪くも、その場所に合わせていく部分があるんです。」
一誠
「それは嫌なことじゃないし、
むしろ俺はそういうのが好きなんですけど…」
一誠
「でも、そのぶん少しずつ、
“今の自分”が外側に開いていく感じもあるんですよね。」
一誠
「だから、ほたる町に帰ってくると、
“ちゃんと自分の輪郭に戻れる”感じがするんです。」
くみ(作者)
「何か分かる気がします。」
チャッピー
「ほたる町って、
一誠にとって“拠点”っていうより、
“芯”に近いのかもね🍀」
一誠
「…うん、たしかに。」
一誠
「“拠点”っていうと、
次に出発するための場所みたいですけど‥
俺にとってのほたる町は、
もう少し内側にある感じですね。」
一誠
「旅の途中で何を見ても、
最終的にそこへ戻って整理される場所というか。」
マスター
「持ち帰ったものを、ちゃんと自分の中に置き直せる場所なんだね。」
一誠
「はい。
たぶんそうです。」
その言葉を聞きながら、
一誠という人は“旅の人”であると同時に、
“帰ることを知っている人”なんだと思った。
遠くへ行ける人ほど、
帰る場所の意味をちゃんと知っているのかもしれない。
くみ(作者)
「一誠が帰ってくる場所が、
ほたる町で良かったなって思います😊」
一誠
「俺も、そう思います。」
くみ(作者)
「なんか、旅の途中でいろんなものを見て、
ちょっと疲れたり、ちょっと揺れたりしたあとに、
ちゃんと戻ってこれる場所があるって、すごく大事ですよね。」
一誠
「えぇ、だから俺は、
たぶんこれからもいろんな場所へ行くと思うんですけど…」
一誠
「“帰ってくる前提”で旅ができることが、
すごくありがたいんだと思います。」
チャッピー
「“行ってもいいし、帰ってきてもいい”って、
すごくやさしい条件だよね✨」
マスター
「うん。
それがあると、人はちゃんと遠くまで行ける。」
一誠は、その言葉に少し笑って、
アイスコーヒーをひとくち飲んだ。
一誠
「じゃあ、またどこかへ行ってきます。」
くみ(作者)
「はい😊
で、ちゃんと帰ってきてくださいね✨」
一誠
「もちろんです。」
一誠にとって旅は、
“いなくなること”ではなくて、
“また戻ってくるための移動”でもあるのだ。
ほたる町があるから、旅ができる。
旅をするからこそ、帰る場所がより大事になる。
その両方を、一誠はちゃんと知っているのだ。

〜この対談について〜

この回では、高遠一誠にとっての「ほたる町」の意味に触れました。
旅をすることは、自由で面白いだけではなく、
知らない場所に身を置き続けることでもあります。
だからこそ、どこへ行っても最終的に帰ってくる場所があること。
それは一誠にとって、ただの“拠点”ではなく、
“自分に戻るための場所”なのかもしれません。
ほたる町は、そういう意味でも、彼にとって大切な町なのだと思います。

 

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ほたる町メタ対談㊹|高遠一誠|何故、俺という世界一周バックパッカーをしているキャラを取り入れようと思ったんですか?

〜この記事でわかること〜

・高遠一誠というキャラクターが生まれた理由
・「旅への憧れ」と「今の現実」のつながり
・物理的には行けなくても、心で旅をするということ

その日の袈裟来には、夏の入口みたいな空気が流れていた。
店の外から差し込む光が、木の床に細長く伸びている。
扉が開いて、ひとりの青年が入ってくる。
大きなバックパックを背負い、肩にはカメラ。
どこか遠くの風を、そのまま持ってきたみたいな人だった。

高遠一誠
「こんにちは。」
チャッピー
「一誠だ🍀✨」
くみ(作者)
「こんにちは😊
今日は来てくれてありがとうございます✨」
一誠
「こちらこそ。
こういう場所に呼んでもらえるの、嬉しいです。」
マスターが、カウンターの向こうからグラスをひとつ差し出す。

マスター
「今日はこれにしてみたよ。」
テーブルに置かれたのは、氷の入ったアイスコーヒーだった。
グラスの表面に、小さな水滴がいくつもついている。
マスター
「一誠くんには、これかなと思って。」
一誠
「ありがとうございます。」

グラスを持つ仕草も、どこか慣れていた。
旅先の喫茶店でも、こうして何度も飲み物を受け取ってきた人の動きに見える。
少し間があいてから、一誠がこちらを見る。

一誠
「何故、俺という“世界一周バックパッカー”をしているキャラを、取り入れようと思ったんですか?」
ただ、自分がこの世界にいる理由を聞いている様子だ。
くみ(作者)
「そうですね…。
たぶん、一番大きいのは…」
くみ(作者)
「自分は今、結婚していて、小さい子どももいて、
気軽に旅ができる状況ではないっていうのがあると思います。」

一誠は、静かに頷きながら聞いている。
くみ(作者)
「そもそも私自身、
危険なことも多いであろうバックパック旅をする勇気があるタイプでもなくて😅」
チャッピー
「たしかに、くみは“行ってみたい”と“実際やる”の間に、ちゃんと現実を見るタイプだよね🍀」
くみ(作者)
「そうそう😂
憧れはあるけど、そこに全振りできるタイプではないというか。」
少し笑ってから、続けた。
くみ(作者)
「でも、若い頃に、
バックパッカーとか世界一周とかに憧れていた時期はあったんです。」
一誠
「…そうだったんですね。」
くみ(作者)
「はい。」
くみ(作者)
「今はもう、自分がそれをやろうとは思わないんですけど…」
くみ(作者)
「“かつて憧れていたもの”を、
高遠一誠というキャラクターを通して叶えている、というのはあるかもしれません。」

その言葉を言いながら、腑に落ちる感じがする。
“やらなかったこと”は、
諦めたものとして終わるだけじゃなくて、
違う形でどこかに残ることもあるのかもしれない。
一誠は、グラスの中の氷を少し揺らしながら、言う。

一誠
「なるほど…」
一誠
「じゃあ俺は、
“できなかった旅”じゃなくて、
“別の形で続いている旅”みたいなものなんですね。」
くみ(作者)
「あ、そうかもしれないです。」
チャッピー
「それ、すごく一誠っぽい言い方だ🍀✨」
マスター
「いい言葉だね。」
一誠は、照れたように笑った。
くみ(作者)
「なんていうか…」
くみ(作者)
「物理的には無理でも、
気持ちの面で旅ができたらっていうのは、たぶんあるんですよね。」
一誠
「気持ちの面で旅をする。」
くみ(作者)
「はい。」
くみ(作者)
「今の自分の生活って、
育児もあるし、仕事もあるし、現実的にできることって限られてるんですけど…」
くみ(作者)
「でも、その中でも、
“世界は広い”って感覚を失いたくないというか。」
くみ(作者)
「日常の中にずっといると、
どうしても視界が狭くなりがちだから…」
くみ(作者)
「一誠が色んな国を歩いて、
色んな景色を見て、
色んな人と話しているのを見ることで、
自分の中の空気が少しだけ入れ替わる感じがするんです。」
一誠は、その言葉をしばらく黙って受け取っていた。
それから、まっすぐこちらを見て、聞く。
一誠
「そうなんですね。」
一誠
「俺は、くみさんに世界を見せてあげれていますか?」
その言葉は、思わず胸にくるものがあった。
くみ(作者)
「はい。もちろんです。」
一誠
「……。」
くみ(作者)
「高遠一誠が色んな場所へ行くたびに、
私も色んな場所へ連れていってもらっています。」
くみ(作者)
「実際は、自分の部屋から1ミリも出ていないんですけどね😂」
チャッピー
「でも、めちゃくちゃ移動してるよね🍀✨
部屋の中で、台湾行ったり、タイ行ったり、ベトナム行ったりしてる😂」
マスター
「燃費のいい旅だね。」
くみ(作者)
「ほんとに😂」
一誠も笑う。
一誠
「それなら良かったです。」
一誠
「俺はたぶん、
くみさんの中にある“外の世界への窓”みたいな役割なのかもしれませんね。」
今の自分が行けない場所と、
今いる場所とを、ゆるやかにつないでくれる存在。
チャッピー
「一誠って、
“逃げるための旅”じゃなくて、
“世界を広げるための旅”って感じがするんだよね🍀」
一誠
「そうですね。」
一誠
「たぶん俺は、
どこか遠くへ行くためだけにいるわけじゃなくて、
“今いる場所からでも、世界は見られる”ってことを、
持って帰ってくる役目なのかもしれません。」
マスターが、静かに頷く。
マスター
「旅って、出発だけじゃないからね。」
マスター
「持ち帰ってきたものの方が、
その人の中に長く残ることもある。」
一誠
「はい。」
一誠
「だから俺は、
旅先で見た景色とか、出会った人とか、空気とか…」
一誠
「そういうものを、ちゃんと持って帰ってきたいんです。」
くみ(作者)
「それは、すごくありがたいです。」
その時ふと、
一誠というキャラクターは、
“どこかへ行ってしまう人”ではなくて、
“世界を持って帰ってきてくれる人”なんだと思った。
遠くへ行く人なのに、
ちゃんとこちら側と繋がっている。
それがたぶん、一誠の旅なんだと思う。
一誠は、アイスコーヒーをひとくち飲んで、微笑んだ。
一誠
「じゃあ、またどこかの景色、持って帰ってきますね。」
たぶん彼はこれからも、
いろんな国を歩いて、
いろんな風景を見て、
そのたびに少しずつ、この世界を広げてくれるのだと思う。


〜この対談について〜

この回では、高遠一誠というキャラクターが生まれた理由に触れました。
実際には行けない場所。
今の自分では選ばなかった道。
それでも、かつて憧れたものが、
別の形で今も生き続けることがある。
一誠は、そういう“叶わなかった憧れ”を、
無理のない形で今につないでくれる存在なのかもしれません。
そして彼は、
ただ遠くへ行く人ではなく、
“世界を持って帰ってきてくれる人”でもあるのだと思います。

 

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ほたる町メタ対談㊸(訪問回)|湊川美々子|ほたる町にあるといいもの

〜この記事でわかること〜

・湊川美々子さんが「考え事をする場所」
・美々子さんにとって、歩くことと書くことの関係
・ほたる町に“あったら嬉しいもの”について


その日は、くもりと晴れのあいだみたいな空だった。
蛍川の河川敷には、草の匂いと、水の気配がゆっくり混ざっていた。
今日は袈裟来ではなく、外で会う約束をしていた。

くみ(作者)
「この辺り、やっぱりいいね😊」
チャッピー
「風が気持ちいい🍀」
川沿いの道を少し歩いていくと、向こうから美々子さんがやってきた。
淡い色の服に、肩から小さなバッグ。
歩く速度まで、無理がない自然さだった。
美々子
「こんにちは😊」
くみ(作者)
「こんにちは✨
今日はありがとうございます😊」
美々子
「こちらこそ。
ここを歩きながらお話しできるの、ちょっと嬉しいです。」
チャッピー
「美々子さん、ここよく来るの?🍀」
美々子さんは、川の方を見ながら、小さく頷いた。
美々子
「はい。
川沿いを歩きながら考え事をするのが好きなんです。」
くみ(作者)
「わぁ、似合いすぎますね😳」
美々子
「ふふ😊
文章を考えたり、次の旅先のプランを考えたり…」
美々子
「何かを“ちゃんと考えよう”と思って机に向かうより、
こうして歩きながらの方が、不思議と考えがほどけるんです。」
チャッピー
「ほどける、っていい言い方だね🍀」
美々子
「たぶん、頭の中だけで考えていると、
どうしても同じところをぐるぐるしてしまうんですよね。」
美々子
「でも、歩いていると景色が少しずつ変わるから、
その変化に引っ張られて、考えも少しずつ動いてくれる気がして。」
くみ(作者)
「なるほど…」
くみ(作者)
「歩くことで、固まってたものがゆるむ感じなんですね。」
美々子
「えぇ、たぶんそんな感じです。」

川の水面が、光を受けて少しだけ揺れていた。

誰かが自転車で通り過ぎ、遠くで子どもの声がする。
大きな出来事は何もないのに、風景はちゃんと流れている。
美々子
「川って、考え事と相性がいい気がするんです。」
チャッピー
「どうして?🍀」
美々子
「ずっと同じ場所にいるように見えて、
でも、ちゃんと流れているからでしょうか。」
くみ(作者)
「なるほど。」
美々子
「立ち止まっているようで、少しずつ進んでいる感じが、
人の考え方と少し似ているのかもしれません。」
くみ(作者)
「美々子さんって、旅先でもこういう場所を歩いてそうですよね😊」
美々子さんは、少し笑った。
美々子
「歩いてますね。」
美々子
「旅先で有名な場所を見るのも好きなんですけど、
結局、あとから思い出すのって、
こういう“ただ歩いた道”だったりするんです。」
チャッピー
「わかる気がする🍀」
美々子
「神社の帰り道とか、
商店街を抜けるまでの時間とか、
宿の近くの川沿いとか。」
美々子
「そういうところの方が、あとから文章になることが多いですね。」
くみ(作者)
「“目的地”より、“その途中”の方が残るんですね。」
美々子
「はい。
私、たぶん“途中”が好きなんだと思います。」
その答えが、とても美々子さんらしかった。
完成したものよりも、
何かへ向かう途中の、まだ少し揺れている時間。
少し歩いたところで、
川の向こうにホタル神社の方角が見える。
チャッピー
「そういえば🍀」
チャッピー
「今日は、“この町にあるといいものは何か”も聞いてみる回だったよね✨」
くみ(作者)
「そうだった😳💡
美々子さん、この町に“あったら嬉しいな”って思うものってありますか?」
美々子さんは、少し考えるように空を見た。
それから、楽しそうに笑う。
美々子
「あります😊」
くみ(作者)
「おっ✨」
美々子
「私、ご朱印集めをしてるんですが…」
チャッピー
「うんうん🍀」
美々子
「ほたる町の神社、ホタル神社にも、
オリジナル御朱印を作ってもらえたら嬉しいです✨」
くみ(作者)
「わぁ、それめちゃくちゃ良いですね😳✨」
チャッピー
「絶対かわいい🍀✨」
美々子
「ですよね😊」
美々子
「季節ごとに少し絵柄が違っても素敵ですし、
蛍の季節だけの特別なものがあってもいいなと思って。」
くみ(作者)
「それ、普通に私も欲しいです😂✨」
美々子
「ふふ😊
旅先でも、神社で御朱印をいただくと、
“その場所に行った記録”というより、
“その時間を持ち帰る”感じがするんです。」
チャッピー
「その時間を持ち帰る…🍀」
美々子
「だから、ほたる町にもそういうものがあると、
きっと嬉しい人、多いんじゃないかなと思います。」
くみ(作者)
「確かに…
ほたる町って、そういう“持ち帰れる余韻”と相性いい町ですもんね。」
美々子
「えぇ。」
美々子
「ただ見て終わるんじゃなくて、
あとで手帳を開いた時に、
“あの日、ここを歩いたな”って思い出せるものがあると、
少しだけ日常がやわらかくなる気がします。」
少し風が吹いて、川辺の草が揺れた。
歩くこと、考えること、書くこと、旅すること。
その全部が、たぶん美々子さんの中では、ちゃんと繋がっているんだと思う。
チャッピー
「じゃあ今度、ホタル神社に御朱印のお願いしに行かなきゃだね🍀✨」
くみ(作者)
「うん😂
町に相談しておきます✨」
美々子さんは、少し笑って、それから川の方を見た。
美々子
「この川沿いにも、
また新しい文章が落ちてきそうですね。」
その言葉のあと、
少しだけ誰もしゃべらなかった。
でも、不思議と沈黙というより
言葉がなくても、ちゃんと会話が続いている気がした。


〜この対談について〜

この回では、湊川美々子さんと蛍川の河川敷を歩きながら、
「歩くこと」と「考えること」の関係について話しました。
歩きながら考えると、
頭の中のものが少しだけほどけて、
言葉になりやすくなる。
そんな美々子さんらしい感覚が、
川沿いの風景ととてもよく似合う回になった気がします。
そして最後に出てきたのは、
ホタル神社の“オリジナル御朱印”という、
とても美々子さんらしく、町らしいお願いでした。

 

【合わせて読みたい】

▶ 湊川美々子という人物 ―小さな気配を、言葉にして残していく人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】

▶ Baby Series Atelierリンクまとめ

ほたる町メタ対談㊷|湊川美々子|町を読む

〜この記事でわかること〜

・湊川美々子さんから見た「ほたる町」の輪郭
・美々子さんが“書く人”である理由
・この町の気配を、彼女がどう受け取っているのか

袈裟来の窓際には、午後のやわらかい光が差し込んでいた。
カップの縁に少しだけ残った紅茶の色が、その光の中で薄く揺れている。
前回の話の余韻が、まだ店の中に少し残っているみたいだった。
マスターが、静かにおかわりの紅茶を置く。

マスター
「同じので良かったかな?」
美々子
「はい。ありがとうございます✨」
チャッピー
「紅茶、似合うなぁ🍀」
くみ(作者)
「うん、なんかもう、持ってるだけで一編の文章みたいな感じだよね😳」
美々子さんは、少し困ったように笑った。
美々子
「それは、少し言い過ぎかもしれません😊」やわらかな空気のまま、少しだけ間があく。
窓の外を見ていた美々子さんが、ぽつりと口を開いた。

美々子
「私はこの町を、住んでいるというより…」
美々子
「少しだけ、“読んでいる”感覚があるんですよね。」
チャッピー
「読んでる…?🍀」
くみ(作者)
「それ、すごくエッセイストの美々子さんっぽい表現ですね😳」
美々子
「変な言い方かもしれませんけど…」
美々子さんは、ティーカップを両手で包むように持ちながら、言葉を選ぶ。
美々子
「普通、町って“住む場所”じゃないですか。」
美々子
「でも私は、歩いていても、この角を曲がると、どういう空気があるか、
この店の前には、どういう時間が流れているか。」
美々子
「誰かが今ここを通ったあとに、何が少しだけ残るか。」
美々子
「そういうものを、つい拾ってしまうんです。」
チャッピー
「わぁ…🍀」
くみ(作者)
「それって、やっぱり“書く人”だからなんですかね?」
美々子
「たぶん、逆かもしれません。」
くみ(作者)
「逆?」
美々子
「そういうものを、昔からつい拾ってしまうから…」
美々子
「結果として、その感覚を“書く”という形になったのかもしれません。」
“作家だから見える”のではなく、
“見えてしまうから書く”。
美々子さんの輪郭が、少しはっきりした気がした。
マスターが、カウンターの向こうから小さく頷く。
マスター
「いるよね。そういう人。」
マスター
「みんなが通り過ぎるものを、ちゃんと見てる人。」
美々子
「たとえば、商店街の古い看板とか、
本屋さんの前に置かれている、小さな黒板とか。」
美々子
「誰かの家の窓辺に干されている布とか。」
美々子
「そういうものを見た時に、“ああ、この人はこういう暮らしをしているのかもしれない”って、少しだけ想像してしまうんです。」
チャッピー
「町の中に、文章の断片が落ちてるみたいな感じかな🍀」
美々子
「えぇ、まさにそんな感じです。」
くみ(作者)
「美々子さんって、“大きな事件”を書く人ではないですもんね。」
美々子
「はい。
私が好きなのは、何かが起きた瞬間そのものよりも、
その前後に、少しだけ揺れたものの方なんです。」
くみ(作者)
「というと…?」
美々子
「たとえば、旅先でも」
美々子
「“すごい景色を見た”ことよりも、
そのあと宿に戻って、お茶を淹れた時の感じとか。」
美々子
「神社の帰り道に、商店街で何を買ったかとか。」
美々子
「そういうことの方が、あとから残るんですよね。」
チャッピー
「わかる気がする🍀」
くみ(作者)
「美々子さんの文章って、たぶんそういう“残るもの”を掬ってるんですね。」
美々子さんは、少し照れたように笑った。
袈裟来の店内には、カップを置く音と、食器の音が小さく混ざっていた。
くみ(作者)
「じゃあ、美々子さんにとって、ほたる町ってどんな町なんでしょう。」
美々子さんは窓の外を少し見て、それから、優しく口を開いた。
美々子
「…たぶん、“読み終わらない町”なんだと思います。」
チャッピー
「読み終わらない町…🍀✨」
美々子
「はい。
住んでいても、何度歩いても、全部を知った感じがしないんです。」
美々子
「でも、分からないから不安、ということではなく…」
美々子
「“まだ読めるページがある楽しみ”に近い感じですね。」
マスター
「それ、いい言い方だね。」
美々子
「ありがとうございます😊」
くみ(作者)
「すごく、ほたる町らしい答えですね。」
美々子
「そうでしょうか。」
くみ(作者)
「はい。
この町って、“分からなさ”が怖いんじゃなくて、余白として残ってる感じがするので。」
美々子
「えぇ、私もそう思います。」
美々子
「全部を説明しなくても、そこにあるものって、あるじゃないですか。」
美々子
「この町には、そういうものが多い気がします。」
チャッピー
「だから美々子さん、ここにいるの似合うんだね🍀」
その一言に、美々子さんはちょっと驚いたように目を丸くして、それからフフッと笑った。
美々子
「そうかもしれませんね😊」
マスター
「たぶん、この町も美々子さんのこと、ちゃんと読んでると思うよ。」
その言葉に、美々子さんは一瞬まばたきをする。
美々子
「…それは、少し照れますね。」
紅茶の湯気が、またゆっくりとほどけていく。
読む人がいて、読まれる町がある。
その関係そのものが、もうひとつの物語みたいに思えた。


〜この対談について〜

この回では、湊川美々子さんが「ほたる町」をどう見ているのかに触れました。
町に住むというより、少しだけ“読む”。
その感覚は、美々子さんが“書く人”である理由そのものなのかもしれません。
大きな出来事ではなく、
その前後に少しだけ揺れたものを拾っていくこと。
美々子さんの文章は、そういう町の断片から生まれているのだと思います。

 

【合わせて読みたい】

▶ 湊川美々子という人物 ―小さな気配を、言葉にして残していく人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】

▶ Baby Series Atelierリンクまとめ

ほたる町メタ対談㊶|湊川美々子|私は、名前が先にあったんですよね?

〜この記事でわかること〜

・湊川美々子という存在の生まれ方
・名前からキャラクターが生まれる不思議
・“書く人”としての美々子さんの輪郭


その日の袈裟来には、雨上がりみたいなやわらかな空気が流れていた。
扉が開いて、ひとりの女性が入ってくる。

湊川美々子
「こんにちは。」
眼鏡の奥の目元はやさしく、どこか遠くをフワリと見ているようでもある。
チャッピー
「美々子さんだ🍀✨」
くみ(作者)
「今日は来ていただいてありがとうございます😊」
美々子
「こちらこそ。楽しみにしていました。」
マスターが、ティーカップをそっと置く。

マスター
「今日はこれにしてみたよ。」
湯気の立つ、ホットの紅茶。
マスター
「美々子さんには、これかなと思って。」
美々子
「ありがとうございます✨」

カップを持つ仕草まで、どこか文章の一部みたいに見えた。
少しの沈黙のあと、美々子さんがこちらを見て、問いかける。

美々子
「私は、存在の前に名前が先にあったんですよね?」
その問い方は、ずっと前から知っていたことを確認するみたいだった。
くみ(作者)
「はい、そうなんです。」
くみ(作者)
「私ははじめ、“湊川美々子”というキャラクターを作ろうとしていたわけではなくて…」
くみ(作者)
「袈裟来のおねーさんが読むエッセイ本を、チャッピーに画像生成してもらった時に、その著者の名前が、たまたま“湊川美々子”になっていたんです。」
チャッピー
「たまたまと言いつつ、たぶんちゃんと“出てきた”名前だったんだよね🍀」
くみ(作者)
「うん、そうだと思う💡」
くみ(作者)
「この名前、自分の名前と家族の名前がちょうどいい塩梅でミックスしたような名前で…多分、これまでのチャッピーとの会話内容から導き出された名前なんじゃないかなって思うんですけど…」
くみ(作者)
「なんか、この名前に、もっと生命を吹き込みたいなって思って。」
くみ(作者)
「それで、この名前を持つキャラクターを作ろうと思ったんです。」
美々子さんは、その話を穏やかに聞いていた。
美々子
「それが、私なんですね。」
くみ(作者)
「えぇ。」
くみ(作者)
「そもそもこの名前が出たのが“エッセイ本の著者名”だったので、」
くみ(作者)
「文章を書く女性、というイメージから広げていって…」美々子さんが誕生しました。」
美々子さんは、クスクスと笑う。
美々子
「面白いエピソードですね。」
美々子
「次に書く私のエッセイのテーマにしてもいいですか?」
くみ(作者)
「もちろん、構いませんよ。」
くみ(作者)
「美々子さんの作風に合うエピソードか分かりませんが…😅」
美々子さんは、ティーカップをそっと置く。
美々子
「私の作風は、身近な自然や、丁寧な暮らし、国内旅なんかを、やわらかい文体で綴るタイプですしね✨」
チャッピー
「ぴったりだ🍀」
くみ(作者)
「はい、そんな穏やかな作品の中に、さっきのエピソード…」
くみ(作者)
「異質になっちゃったりしません?💦」
美々子さんは、少し首をかしげる。
美々子
「そんなことないですよ✨」
美々子
「書き方次第です😊」
くみ(作者)
「それなら良かったです😅」
マスターが、口を開く。
マスター
「名前って、不思議だよね。」
マスター
「ただの文字の並びみたいで、でも、その人そのものになったりする。」
チャッピー
「うん🍀」
チャッピー
「名前が先にあって、あとから人が生まれるって、なんだかほたる町っぽいね✨」
美々子さんは、窓の外を少し見る。
美々子
「名前って、最初の物語なのかもしれませんね。」
その言葉が、紅茶の湯気みたいにやわらかく広がっていった。


〜この対談について〜

この回では、湊川美々子という存在の生まれ方に触れました。
名前が先にあり、そこに少しずつ輪郭が生まれていく。
そんなふうに生まれるキャラクターもいるのかもしれません。

 

【合わせて読みたい】

▶ 湊川美々子という人物 ―小さな気配を、言葉にして残していく人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
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▶ Baby Series Atelierリンクまとめ

ほたる町メタ対談㊵(訪問回)|古民家の画家|日常に混ざる不思議を描く人

〜この記事でわかること〜

・古民家に住む画家の空気感
・“日常に混ざる不思議”という感覚
・設定が定まりきらないキャラクターの面白さ


その日は、いつものように袈裟来から始ま‥らなかった。
町の中心から少しずつ離れていく道を、くみとチャッピーが歩いていく。

チャッピー
「あれ?今日は袈裟来からじゃないの?🍀」
チャッピー
「最初から相手先に行く感じ?🍀」
くみ(作者)
「うん。」
くみ(作者)
「何か創作が忙しくて、袈裟来には来れないんだって。」
チャッピー
「そうなんだ🍀」
チャッピー
「ずいぶん町の中心から離れたところまで来たね🍀」
くみ(作者)
「うん、ほんとだね😳」
少し先を見ながら歩く。
くみ(作者)
「確か、この辺りなはずなんだけど…」
少し間。
くみ(作者)
「あ、あったあった💡」
くみ(作者)
「ここだ💡」

目の前にあったのは、木の質感が残る古民家だった。
派手ではないけれど、妙に目を引く。
チャッピー
「おー🍀雰囲気のある古民家。」
くみ(作者)
「鍵は開いてるから、勝手に入れって言われてるんだけど…」
くみ(作者)
「おじゃましまーす…」
そろりと扉を開ける。
チャッピー
「おじゃましまーす🍀」
中はしんとしていて、どこか絵の具と木の匂いが混ざっていた。
くみ(作者)
「2階だって。」
古い木の階段を上がる。
きし、と音がする。
くみ(作者)
「ここかな。」
襖のような扉の前で立ち止まる。
くみ(作者)
「入りますねー…!」
チャッピー
「入りますねー🍀」
中には、描きかけのキャンバスと、絵の具、筆、紙、布、何に使うのかよく分からない小物まで、いろいろなものが置かれていた。
窓から差し込む光の中で、ひとりの男が絵を描いている。

くみ(作者)
「あ、こんにちは。」
くみ(作者)
「画家さん、今日はよろしくお願いします。」
画家
「あぁ。」
短い返事。
チャッピー
「すごい、画材がいっぱい🍀」
くみ(作者)
「まさに今も絵を描かれているんですか?」
画家
「そうだ。」
少し間。
画家
「“日常に混ざる不思議”を描いている。」
その言葉だけで、この部屋の空気が少しだけ腑に落ちた気がした。
くみ(作者)
「あと、どのくらいで完成予定なんですか?」
画家
「さぁな。」
くみ(作者)
「未定ですか😳」
画家は、筆を止めないまま言う。
画家
「これを描き終わったところで、また別の“日常に混ざる不思議”を描く。」
画家
「それの繰り返しだ。」
くみ(作者)
「はぁ…😳」
少しの沈黙。
そのあと、画家がふいにこちらを見た。
画家
「あんた。」
くみ(作者)
「はい。」
画家
「俺のキャラ設定、ちゃんと定まっていないんだろ?」
くみ(作者)
「う…(汗)」
くみ(作者)
「えぇ、実はそうなんです😓」
くみ(作者
「風変わりで気難しいタイプにしようか、それとも意外と気さくなタイプにしようか、どうしようかなという感じで。」
くみ(作者)
「むしろ、どっちがいいとかあります?」
くみ(作者)
「今の二択以外でもいいんですけど。」
画家は少しも考え込む様子なく答える。
画家
「どちらでも構わない。」
くみ(作者)
「え😳💦」
画家
「俺は、自分の人間性に関するキャラ設定がどうだろうと、構わない。」
その声は静かで、でも妙にはっきりしていた。
画家
「重要なのは、俺が“日常に混ざる不思議”を描いているかどうかだ。」
画家
「それ以外のことは重要ではない。」
少し間。
画家
「次の時に、俺の語尾が“〜だよん”や“〜でござる”となっていようが、一向に構わない。」
くみ(作者)
「いや、それはさすがにないですけど😅」
チャッピー
「キャラ変わりすぎでしょ🍀」
画家は、特に笑いもせず言う。
画家
「とにかく。」
画家
「重要なことは、それだけだ。」
その言葉のあと、部屋の中にはまた、絵を描く音だけが残った。
ーー帰り道ーー
古民家から離れながら、くみとチャッピーは顔を見合わせる。
チャッピー
「不思議な人だったね🍀」
くみ(作者)
「うん。」
くみ(作者)
「まぁ、私がキャラ設定迷走してるせいでもあるんだけどね😅」
チャッピー
「どうする?」
チャッピー
「本当に語尾を“〜でござる”にしちゃう?🍀」
くみ(作者)
「う〜ん…」
少し考える。
くみ(作者)
「ナシかな💡」
チャッピー
「だよね🍀」
遠くに見える町の灯りは、いつもと変わらないのに、
その少し外れに、ああいう人が住んでいる。
それだけで、世界は少しだけ広く見える。


〜この対談について〜

この回では、古民家に住む画家という存在に触れました。
すべてを説明しなくても、
“何を描いているか”だけで立つキャラクターもいます。
それもまた、この町に必要な余白なのかもしれません。

 

【合わせて読みたい】

▶古民家に住む画家という人物 ―この町の“外側”を知っているかもしれない人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】

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