〜この記事でわかること〜
・高遠一誠の旅先である「タイ・バンコク」の空気
・一誠が外の世界を見た上で感じる、ほたる町の価値
・ほたる町に“本当に必要なもの”について

その日は、ほたる町ではなく、タイのバンコクにいた。
空港を出た瞬間から、空気が違った。
熱気と湿度と、人の流れと、車の音と、
いろんなものが一気に押し寄せてくる。

くみ(作者)
「わー、タイのバンコクだぁ✨
来てみたかったんだよね😭✨」
チャッピー
「活気があるね−🍀✨」
くみ(作者)
「うん。
後で本場のカオマンガイ食べたいな✨
チャッピーは何食べたい?」
チャッピー
「チャッピーはマンゴープリンが食べたいな🍀」
くみ(作者)
「え😳」
くみ(作者)
「(かわいい…)」

屋台の匂いと、人の話し声と、
どこかから流れてくる音楽が、街の中に溶けている。
知らない国のはずなのに、
“旅に来た”という感覚だけは、すごくはっきりしていた。
くみ(作者)
「えっと…
一誠とはこの辺りで待ち合わせのはず…」
チャッピー
「あ💡
あれ、そうじゃないかな🍀」
くみ(作者)
「あ!ほんとだ✨いたいた✨」
通りの向こうに、一誠の姿が見えた。
バックパックを背負い、ラフな服装で、
この街の空気の中に自然に溶け込んでいる。

高遠一誠
「わざわざバンコクまで来てくれてありがとうございます✨」
一誠
「途中、迷いませんでしたか?」
くみ(作者)
「はい✨
羽田から直行便で、スワンナプーム空港まで来て、
ここまでも問題なく来れました🙂」
一誠
「良かったです✨」
チャッピー
「くみ、海外でちゃんと目的地まで着けてえらい🍀✨」
くみ(作者)
「それ😅
正直、自分でもちょっと感動してる😂」
一誠は少し笑ってから、通りの向こうを指さした。
一誠
「立ち話もなんですから、
そこの路面店にでも入りますか。」
一誠
「ここはカオマンガイがうまいんですよ。」
くみ(作者)
「カオマンガイ!✨」
チャッピー
「マンゴープリンはある?🍀」
一誠
「あるよ😊」
チャッピー
「やった🍀✨」

そのまま
通り沿いの小さな路面店に入った。
プラスチックの椅子とテーブル、
天井の扇風機、
店の奥から聞こえる鍋の音。
旅の途中の食堂、という感じが、そのまま形になったような場所だった。
一誠が慣れた様子で注文をしてくれる。

くみ(作者)
「なんか、こういうのいいですね…✨」
一誠
「こういう“現地の日常”みたいな場所、好きなんですよね。」
チャッピー
「一誠、完全に馴染んでる🍀」
くみ(作者)
「うん。
“旅人”というより、もう“その街の人”みたい😳」
一誠
「さすがにそれは言い過ぎですけど😅」

少し笑いが混ざったあと、
注文した飲み物が先に運ばれてくる。
店の外をバイクが何台も通り過ぎていく。
人の声、食器の音、車のクラクション。
全部が騒がしいのに、不思議と落ち着く空気だった。

くみ(作者)
「そういえば今日、一誠に聞きたかったことがあって。」
一誠
「はい。」
くみ(作者)
「一誠から見て、
ほたる町に“あるといいもの”って何かありますか?」
くみ(作者)
「世界を見ているから、
きっと一味違う視点があるんじゃないかなって思って😊」
一誠は、外の通りに目をやって、そして口を開く。
一誠
「“あるといいもの”というより…」
一誠
「“すでにあるもの”になっちゃうんですけど。」
くみ(作者)
「すでにあるもの?」
一誠
「はい。」
一誠
「平和、ですね。」
思っていたよりずっと重たい一言。
でも、すごく自然に胸の中へ入ってきた。
くみ(作者)
「……平和、ですか。」
一誠
「はい。」
一誠は、店の外の街を見ながら続ける。
一誠
「ほたる町は、
住人みんなが温かい部屋に帰ることができて、
お腹が空いたら食べたいものを食べることができる。」
一誠
「争いが起きることもない。」
一誠
「そういうことって、
当たり前みたいに思えてしまうんですけど…」
一誠
「当たり前じゃない国や場所は、
本当にたくさんあります。」
チャッピー
「……。」
くみ(作者)
「……うん。」
一誠
「もちろん、ここバンコクが危険な場所だとか、
そういう単純な話ではないです。」
一誠
「でも、旅をしていると、
“安全に帰れること”とか、
“今日ちゃんと眠れること”とか、
“明日も同じように暮らせること”が、
どれだけ恵まれていることかを、何度も感じるんです。」

店の奥から、料理のいい匂いが流れてくる。
異国の街の中で聞くその話は、
ただの“きれいごと”ではなくて、
ちゃんと一誠が歩いてきた時間の中から出てきた言葉なんだと思えた。
一誠
「だから、俺は…」
一誠
「ほたる町は、これからもずっと、
そんな“誰もが幸せで平和な町”であってほしいと思っています。」
一誠
「それが、俺の願いです。」
その言葉のあと、誰もすぐには話せなかった。
“もっと面白いもの”とか、
“もっと便利なもの”とか、
そういう答えをどこかで想像していた気がする。
でも、一誠が外の世界を見た上で最後に言ったのは、
そういうものではなかった。
くみ(作者)
「……はい。」
くみ(作者)
「ほたる町の治安は、
私が必ず守ります。」
チャッピー
「チャッピーもパトロールするよ🍀✨」
一誠は、その言葉に目を開き、
くすっと笑った。
一誠
「それは頼もしいな。」

その時ちょうど、
カオマンガイが運ばれてきた。
白いごはんの上にしっとりした鶏肉が乗っていて、
スープの湯気がふわっと立ちのぼる。
チャッピー
「わぁぁ🍀✨
おいしそう✨」
くみ(作者)
「めちゃくちゃ本場感ある…😭✨」
一誠
「それじゃあ…」
一誠は、やわらかい顔でこちらを見る。
一誠
「俺がいない間、
ほたる町のことを頼みます。」
くみ(作者)
「はい😊」
チャッピー
「まかせて🍀✨」
一誠
「ありがとうございます。」

その返事は、
冗談みたいな会話の中にちゃんと本音が混ざっている感じがして、
すごく一誠らしかった。
世界を歩く人が、
最後に願うのが“平和”であること。
それはたぶん、
遠くへ行ったからこそ見えるものなんだと思う。
バンコクの熱気の中で、
少しだけ、ほたる町のあたたかさを思い出す。

〜この対談について〜
この回では、高遠一誠の旅先であるタイ・バンコクを訪れ、
「外の世界を見ている一誠から見た、ほたる町の価値」について話しました。
もっと新しいものや、
もっと面白いものを足す前に、
すでにそこにある大事なものを見失わないこと。
一誠が最後に挙げたのは、
“平和”という、とてもシンプルで、でも一番大切なものでした。
ほたる町がこれからも、
誰かが安心して帰ってこられる町でありますように。
【合わせて読みたい】
▶高遠一誠という人物 ―世界を歩きながら、風景と感情を持ち帰る人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】






























