〜この記事でわかること〜
・ゆーくん一家から見たほたる町の意味
・「日常」という感覚の正体
・満たされた場所の在り方
袈裟来の中には、さっきと同じ時間が流れていた。
カウンターの上には、まだ温かさの残るカップ。
ゆーくんの前には、飲みかけのりんごジュース。
ゆーくんは、ストローをくわえながら、楽しそうに足を揺らしている。
ゆーくん
「だー⭐」
チャッピー
「ゆーくん、ご機嫌だね🍀」
くみ(作者)
「うん、いい時間だね。」
マスターがカウンターに近づくと、カップをそっと置く。
マスター
「…飲み物、同じのでいいかな」
ゆーくんパパ
「あ、どうも。ありがとうございます。」
自然なやりとりが、その場に溶ける。
コーヒーの香りがフワッと広がる。
しばらくの間、誰も急ぐことのない時間が流れる。
くみ(作者)
「…あの、もうひとつお聞きしてもいいですか。」
ゆーくんママ
「はい。もちろんです。」
くみ(作者)
「この町は、あなたたちにとってどんな場所ですか。作者として、住人の方がどう感じているのか気になって。」
ゆーくんママは、少し視線を落としてから、やわらかく答える。
ゆーくんママ
「本当に、不満はないんですよ。」
穏やかに続ける。
ゆーくんママ
「ゆーくんがいて、パパがいて、」
ゆーくんママ
「ほたる町の人たちがいて。」
少し微笑む。
ゆーくんママ
「幸せに過ごしています。」
その言葉には、しっかりとした芯が感じられた。
ゆーくんパパ
「ぼくも同じです。」
短く、でも迷いのない言葉。
ゆーくん
「だー⭐」
ストローをくわえたまま、満足そうに声を出す。
チャッピー
「それで十分って感じだね🍀」
くみ(作者)
「うん…」
くみは、少し考えた風に首をかしげる。
くみ(作者)
「何かこれといった特別なことがあるわけじゃなくても、」
くみ(作者)
「今の日常が満たされている、っていう状態ですよね。」
ゆーくんママ
「そうですね。」
ゆーくんママ
「特別な何かがなくても、家族との日々がちゃんと続いていくことが、一番大事で。」
ゆーくんパパ
「変わらない日々が、安心になるというか。」
ゆーくんが、グラスを両手で持ちながら、こちらを見ている。
ゆーくん
「だー⭐」
チャッピー
「ゆーくんは今を生きてるね🍀」
くみ(作者)
「本当だね。過去も未来も関係なく、ただ今を一生懸命生きてる」
マスターがカップを持ち上げつぶやいた。
マスター
「…こういう時間の為に、店もあるだろうね。」
その言葉はさりげなく置かれ、誰もそれを否定しなかった。
ただあるがままの時間が、そのまま流れていた。
〜この対談について〜
この回では、「この町はどんな場所か」という問いを通して、
満たされた日常の在り方に触れました。
特別な出来事ではなく、変わらない日々。
それが続いていくことの価値。
それが、この町の中心にあるものです。
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