〜この記事でわかること〜
・双子姉妹から見たほたる町の在り方
・「好き」で満たされる場所の意味
・同じ場所に重なる感覚
その日の袈裟来は、やわらかな光に包まれていた。
カウンターには、マスターと、くみとチャッピー。
そして向かい側には、pâtisserie Fée blancheの双子姉妹が並んでいる。
同じ背丈と顔立ち。けれど、纏う空気は明らかに違う。
マスター
「…昨日に続いて、華やかだね。」
チャッピー
「この席だけちょっと甘い感じするね🍀」
くみ(作者)
「確かにそうかも。」
姉がやわらかく微笑む。
姉
「そう言っていただけると、嬉しいです🥰」
妹はやや視線を落としながらも、小さくうなずく。
穏やかな空気の中で、くみが口を開いた。
くみ(作者)
「…あの。」
二人が同時に顔を上げる。
くみ(作者)
「この町は、お二人にとってどんな場所ですか。」
姉は少し考えてから、明るく答えた。
姉
「そうですね…」
ふわりと微笑む。
姉
「私にとっては、好きなものを好きなまま表現できる場所、でしょうか🥰」
その言葉には、迷いがなかった。
姉
「大好きな妹と一緒に、お店をやっていて、大切なパティスリーがあって…接客も生き甲斐ですし、ほたる町の皆さんはとても優しい✨」
目を細める。
姉
「本当に、何も不満はないんです😊✨」
チャッピー
「“好き”がちゃんと機能している場所って感じだね🍀」
くみ(作者)
「すごく伝わってきます。」
くみは、妹の方へ視線を向けた。
くみ(作者)
「妹さんはいかがですか。」
妹は少し間を置いてから、ゆっくりと口を開く。
妹
「…そうですね。」
妹
「好きなことに没頭できて…お菓子作りに集中できて…」
言葉を探すように続ける。
妹
「すごく、いい場所だと思います。」
やや間があく。
妹
「…姉も、いますし。」
少し照れたように視線を逸らす。
その一言で、空気がふっとやわらぐ。
姉
「…あれ、めずらしく意見が一致したね😳✨」
妹
「たしかに。いつもは、わりと食い違う。」
姉
「アハハ…そうかも😅」
チャッピー
「双子だからって毎回意見が一緒ってわけではないもんね🍀」
くみ(作者)
「別々の人格なんだもん💡たまたま一緒な事が多いパターンの双子もいるかもしれないけど、皆が皆そうなわけじゃないよね。」
マスターがカップを置いた。
マスター
「…いつもは逆でも、同じ気持ちになる日もあるんだね。」
姉はやわらかくうなずく。
姉
「はい。たまには、こういうこともあります。」
妹も、小さくうなずく。
妹
「…はい。」
くみは、そのやり取りを見つめながら言った。
くみ(作者)
「ずっと一緒に同じ場所にいても、いつも同じ感覚とは限らなくて…」
少し言葉を選ぶ。
くみ(作者)
「でも、たまに重なる瞬間があるのも、いいものですね。」
チャッピー
「重なるときは、ちょっとだけ同じ世界になる感じだね🍀」
その言葉は、フワリとその場に残っていった。
〜この対談について〜
この回では、「この町はどんな場所か」という問いを通して、
同じ場所にいながら、感覚が重なる瞬間について触れました。
双子であっても、常に同じではない。
けれど、同じ方向を向く瞬間がある。
その重なりもまた、この町のひとつの在り方です。
【合わせて読みたい】
▶pâtisserie Fée blancheの双子姉妹 ―白いお菓子と、重なるふたりのリズム―

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こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】