〜この記事でわかること〜
・双子姉妹の視点から見た“町の余白”
・満たされている場所に生まれる小さな願い
・個性がにじむ「あるといいもの」の意味
白を基調とした建物に、淡いブルーの屋根。
扉の前には、小さなテーブルと花の鉢。
「pâtisserie Fée blanche」
甘い香りが、外までやさしく広がっている。
チャッピー
「ここ、外からでも甘い香りするね🍀」
くみ(作者)
「ね。入る前からもう世界が完成してる感じ。」
扉を開けると、整えられた空間と、
きれいに並んだケーキたちが目に入る。
姉
「あ、いらっしゃいませ🥰」
妹
「こんにちは。」
二人は、店の空気とよく馴染んでいた。
少しだけ店内を見渡してから、くみが口を開く。
くみ(作者)
「今日は、お二人に質問があって来ました。」
二人がこちらを見る。
くみ(作者)
「この町で、何か困っていることってありますか?」
姉と妹は、少しだけ顔を見合わせる。
姉
「困っていること…ですか?」
妹
「…特には、思いつかないですね。」
姉
「はい。とても満足しています🥰」
その言葉に、迷いはなかった。
少しの間、甘い香りの中にフンワリとした空気感が広がる。
くみ(作者)
「そうなんですね。」
チャッピー
「いい状態だね🍀」
けれど、姉が少しだけ考えるように視線を上げた。
姉
「でも…」
くみ(作者)
「はい。」
姉
「もっとオシャレな洋服のお店とか、美容系のお店が増えたら、嬉しいかもしれません🥰」
楽しそうに続ける。
姉
「この町で全部揃えられたら、もっと楽しいかなって思って。」
チャッピー
「急にミーハー出てきたね🍀」
くみ(作者)
「いいですね、それ。すごく分かります✨」
くみは妹の方を見る。
くみ(作者)
「妹さんは、いかがですか。」
妹はちょっと考えてから、控えめに口を開いた。
妹
「…しいて言うなら。」
ほんの少し間を置く。
妹
「かっぱ橋みたいな、製菓用品がまとまっている場所がほたる町にあったら…行きたいです。」
視線を落とす。
妹
「製菓用品を見て回るのが、好きなので。」
チャッピー
「それぞれの個性、しっかり出てるね🍀」
くみ(作者)
「だね。」
くみは少しだけ考えてから、ポツリと言った。
くみ(作者)
「そっか…そういう場所、いいですね。」
店の中に、やわらかな空気が流れる。
くみ(作者)
「きっとこの町に似合う形で、生まれてくると思います。」
姉は、ふわっと笑った。
姉
「楽しみにしてます🥰」
妹も、小さくうなずく。
妹
「…はい。」
ショーケースの中のケーキが、キラキラと光を受けている。
外に出ると、さっきよりも少し、町の見え方が変わった気がした。
〜この対談について〜
この回では、「この町にあるといいもの」という問いを通して、
満たされている場所にも存在する“小さな願い”に触れました。
それは不足ではなく、その人らしさがにじむ余白。
すぐに形になるものではなく、
少しずつ、この町に現れていくものなのかもしれません。
【合わせて読みたい】
▶pâtisserie Fée blancheの双子姉妹 ―白いお菓子と、重なるふたりのリズム―

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こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】