〜この記事でわかること〜
・おじいさんが問い続ける「時間」というテーマ
・存在と時間の関係
・ほたる町における“記憶と流れ”の意味
袈裟来の中に、ゆったりとした時間が流れていた。
カチ、コチ、と。
どこからか、かすかに規則的な音がする気がする。
扉が開く。
おじいさん(時の魔法工房)
「…失礼するよ。」
足元には、小さなシュナウザー。
シュナウザー
「ワン」
チャッピー
「きた、時間の人🍀」
くみ(作者)
「来ていただいてありがとうございます。」
おじいさんは、ゆっくりとうなずく。
マスターが、カップを置く。
マスター
「今日はこれにしてみたよ。」
薄めの色をしたコーヒー。
マスター
「アメリカンだよ。」
おじいさん
「…ありがたい。」
カップを持ち上げる手は、ゆっくりとしている。
シュナウザーが、その足元に静かに座る。
おじいさん
「よしよし、いい子だ。」
やさしく頭をなでる。
しばらくの間、言葉のない時間が流れる。
やがて、おじいさんが口を開いた。
おじいさん
「…時間とは、なんだと思う?」
チャッピー
「いきなり深いね🍀」
くみ(作者)
「そうですね…」
答えようとした、その前に。
おじいさんが続ける。
おじいさん
「キミが、私を作ってくれたおかげで…」
少し、視線を上げる。
おじいさん
「私は、ずっとこの問いを持つことができている。」
その言葉は、穏やかで、重みがあった。
くみ(作者)
「…問いを、持ち続けること。」
おじいさんは、うなずく。
おじいさん
「そうだな。」
おじいさん
「答えを出すことよりも、問い続けることの方が、大事なこともある。」
カップを置く。
おじいさん
「この先も、ずっと…」
少しだけ間。
おじいさん
「時間とは何かを考えながら、時計を作っていくよ。」
足元を見る。
おじいさん
「この子と一緒にね…」
シュナウザー
「ワン」
小さく、返事をするように鳴く。
チャッピー
「いいコンビだね🍀」
くみ(作者)
「…時間を作る人、なんですね。」
おじいさんは、少しだけ首を振る。
おじいさん
「いや…」
短く、言葉を置く。
おじいさん
「時間を“刻んでいる”だけかもしれないな。」
その言葉は、その場に静かに響いた。
マスター
「…刻む、か。」
小さく、繰り返す。
店の中に、またゆったりとした時間が流れる。
答えは、出ていない。
けれど、その問いは、確かにここにある。
〜この対談について〜
この回では、「時間とは何か」という問いを通して、
答えではなく、問い続けることの意味に触れました。
時間は流れるものなのか。
それとも、刻まれるものなのか。
その答えは、それぞれの中にあるのかもしれません。
【合わせて読みたい】
▶時の魔法工房のおじいさんとシュナウザー ―刻まれた時間のそばにいる、ふたりの存在―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】