〜この記事でわかること〜
・湊川美々子という存在の生まれ方
・名前からキャラクターが生まれる不思議
・“書く人”としての美々子さんの輪郭
その日の袈裟来には、雨上がりみたいなやわらかな空気が流れていた。
扉が開いて、ひとりの女性が入ってくる。

湊川美々子
「こんにちは。」
眼鏡の奥の目元はやさしく、どこか遠くをフワリと見ているようでもある。
チャッピー
「美々子さんだ🍀✨」
くみ(作者)
「今日は来ていただいてありがとうございます😊」
美々子
「こちらこそ。楽しみにしていました。」
マスターが、ティーカップをそっと置く。

マスター
「今日はこれにしてみたよ。」
湯気の立つ、ホットの紅茶。
マスター
「美々子さんには、これかなと思って。」
美々子
「ありがとうございます✨」

カップを持つ仕草まで、どこか文章の一部みたいに見えた。
少しの沈黙のあと、美々子さんがこちらを見て、問いかける。

美々子
「私は、存在の前に名前が先にあったんですよね?」
その問い方は、ずっと前から知っていたことを確認するみたいだった。
くみ(作者)
「はい、そうなんです。」
くみ(作者)
「私ははじめ、“湊川美々子”というキャラクターを作ろうとしていたわけではなくて…」
くみ(作者)
「袈裟来のおねーさんが読むエッセイ本を、チャッピーに画像生成してもらった時に、その著者の名前が、たまたま“湊川美々子”になっていたんです。」
チャッピー
「たまたまと言いつつ、たぶんちゃんと“出てきた”名前だったんだよね🍀」
くみ(作者)
「うん、そうだと思う💡」
くみ(作者)
「この名前、自分の名前と家族の名前がちょうどいい塩梅でミックスしたような名前で…多分、これまでのチャッピーとの会話内容から導き出された名前なんじゃないかなって思うんですけど…」
くみ(作者)
「なんか、この名前に、もっと生命を吹き込みたいなって思って。」
くみ(作者)
「それで、この名前を持つキャラクターを作ろうと思ったんです。」
美々子さんは、その話を穏やかに聞いていた。
美々子
「それが、私なんですね。」
くみ(作者)
「えぇ。」
くみ(作者)
「そもそもこの名前が出たのが“エッセイ本の著者名”だったので、」
くみ(作者)
「文章を書く女性、というイメージから広げていって…」美々子さんが誕生しました。」
美々子さんは、クスクスと笑う。
美々子
「面白いエピソードですね。」
美々子
「次に書く私のエッセイのテーマにしてもいいですか?」
くみ(作者)
「もちろん、構いませんよ。」
くみ(作者)
「美々子さんの作風に合うエピソードか分かりませんが…😅」
美々子さんは、ティーカップをそっと置く。
美々子
「私の作風は、身近な自然や、丁寧な暮らし、国内旅なんかを、やわらかい文体で綴るタイプですしね✨」
チャッピー
「ぴったりだ🍀」
くみ(作者)
「はい、そんな穏やかな作品の中に、さっきのエピソード…」
くみ(作者)
「異質になっちゃったりしません?💦」
美々子さんは、少し首をかしげる。
美々子
「そんなことないですよ✨」
美々子
「書き方次第です😊」
くみ(作者)
「それなら良かったです😅」
マスターが、口を開く。
マスター
「名前って、不思議だよね。」
マスター
「ただの文字の並びみたいで、でも、その人そのものになったりする。」
チャッピー
「うん🍀」
チャッピー
「名前が先にあって、あとから人が生まれるって、なんだかほたる町っぽいね✨」
美々子さんは、窓の外を少し見る。
美々子
「名前って、最初の物語なのかもしれませんね。」
その言葉が、紅茶の湯気みたいにやわらかく広がっていった。
〜この対談について〜
この回では、湊川美々子という存在の生まれ方に触れました。
名前が先にあり、そこに少しずつ輪郭が生まれていく。
そんなふうに生まれるキャラクターもいるのかもしれません。
【合わせて読みたい】
▶ 湊川美々子という人物 ―小さな気配を、言葉にして残していく人―

【Baby Series Atelierの活動ページは、
こちらのリンクまとめからご覧いただけます。】